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09 décembre 2016

ジャン・アンリ・ファーブルのきのこ

見ること、知ること、それは生の根源を理解し解明することである。ファーブルを魅了するのは起源であり、それは生き続けるための苦しい闘争である。《幼虫 は白っぽくて裸、それに盲目といえば地下生活の常で、その姿は槍の先のようであり少々オサムシを思わせる。黒い顎は強靭で優れた解剖用の挟みであ る...》とファーブルは甲虫目の幼虫について書いている(昆虫記6巻「モンシデムシ」)。幼虫はすでにまばゆいばかりに武装しているが、しかしまだ自立 にはいたらず、成虫になる前のこの最初の段階から、さなぎへと変身していくための準備期間には目を見張るものがある。《産着に包み込まれたミイラのような幼虫は、不動のまま蘇生するのを待っている。柔らかい肉はほとんど液体に近く、両脇から延びた水晶のように透明な四肢は不動のままで、ほんの僅かの動きさえも、このえも言われぬ繊細な仕事に支障をきたすことを恐れるかのようである。このような幼虫が、われわれの知っている昆虫に変身するという不思議が、ファーブルの好奇心をいたく刺激したことは確かである。

11 mai 2016

36-44 Bolets de J.-H. Fabre ファーブルのきのこ (イグチ 3)

36 -   B. pachypus     《1890年9月20日  -  ブルイエール【地名】》解釈:不確か、Boletus torosus Fr. ?異名:Boletus xanthocyaneus (Ramain) ex Romagn.【和名:なし、(イグチ属)】       この図版は、私達をまだ大いに議論されている不確かな世界に導いていく。それは赤色や黄色の孔口を有し、肉は空気に触れるとすぐ青変する大型のイグチで、一般には Boletus satanas  と同じだと思われている。火を通すと食用になるが、珍しいキノコなので、その保護のためにできるだけ採らないほうがいい。       この膨大なイグチの主な特徴は、少しオリーブ色がかった傘と、赤葡萄酒色がかった柄の下部以外は子実体全部が黄色である。柄には美しい網目があり、肉は強く青変する。       最近の菌学者の解釈では、それはおそらく ... [Lire la suite]
05 juillet 2015

1-15 Amanites de Fabre ファーブルのテングタケ

1- Amanita echinocephala  《1893年5月21日描きなおす》解釈:Amanita echinocephala (Vitt.) Quél.【和名: シロオニタケの仲間、(テングタケ属)】  この図版では、傘のイボは先端の尖ったピラミッド形で、奇術師が使うくぎ板のように密で、キノコ全体はうす色、つぼはいくつかの環状となって残り、つばがある大型のキノコで、傘の縁部には条線がないなどは、基準種 Amanita echinocephala の亜属である Aspidella [= Lepidella] Gilbert(1925年)【マツカサモドキ亜属】を同定するための重要な特徴である。Amanita echinocephala はふつう石灰質の土壌に生えるが、この図版には、ファ-ブルはまったく場所、日時、土壌および環境の採集条件の記載をしていない。また、このキノコの近縁には Amanita Vittadini (Moretti) Vitt. という、南国に生える柄が燐片で覆われている大型の種類がある。 2-3  Amanita caesarea  《1890年9月26日》解釈:Amanita... [Lire la suite]
05 juillet 2015

p.83-90 ジャン・アンリ ファ-ブルの菌学の作品 l'oeuvre mycologique de J.H. Fabre

     【83】   菌学者ジャン・アンリ・ファ-ブル!実際には、彼をこう呼んでも別に驚くことではないのだが、かの有名な大作である昆虫学の著作に隠れて、彼がキノコに興味を持っていたことはほとんど知られていないからである。いつの時代にも、キノコは人に不思議な魅力を感じさせてきた。ギリシャ・ロ-マ時代の作家達はキノコについて多くの突飛な理論をでっちあげたし、また今日でも、自分の庭にキノコが生えているのを見ると嬉しい驚きを覚える。さらに森の小道などでふと遠くにキノコを見つけて駆けつけ「ああ、ツマラナイタケだ!」と足蹴にしたとしても、それもやはりキノコに魅せられた証だと言えよう。   私達でもこうなのだから、自然に対する旺盛な好奇心の持ち主のファ-ブルが、キノコに大きな関心を持ったのもまったく当然であり、もちろんそれは幼い頃からであったとファ-ブルは晩年語っている。 ... [Lire la suite]
03 juillet 2015

p.109-113 ファ-ブルの 《 料理法 》

      【109】 【絵】二種のフウセンタケ、ファ-ブルの水彩画。       ファ-ブルの《料理法》は以前でも、現代でも、多くのインクと唾液を流させた。この《料理法》は、毎年多くの中毒事故が発生しているにもかかわらず、なお一般には間違って信じられている類のものである。     1.「壊したり、擦ったりして色の変わるキノコは有毒である」。ファ-ブルはこの断言についてはっきりと否定していない。     《壊すと青に色変りするあらゆるイグチは評判が悪い。本にはそれらを危険か、少なくともいかがわしいものと記している。その中の一つは「悪魔」の名前さえ付けられ、私達の不安を反映している》(10巻、「昆虫とキノコ」)。     2.「毒キノコは酢に漬けておくとその毒は消える」。この信仰は、昔の素晴らしいポレーの研究6... [Lire la suite]
03 juillet 2015

p.98-100 ヴォクリューズ県のSphaeriaceae についてのエセー

                【98】  ヴォクリューズ県 の Sphaeriaceae  についてのエセー         以前の研究とは違って、ファ-ブルは次の昆虫にはまったく関連のない純粋な菌学の著作を二冊発表している。     1..「Essai sur les Sphériacées du département du Vaucluse」 Annales des Sciences Naturelles,6番-植物学部門、9巻、66-118頁、6枚のカラー図版、1878年(ファ-ブルの序文には:セリニヤン、1879年10月20日と記されているが、実際にはもっと遅く発行されたものと思われる)。     2..「Essai sur les Sphériacées du département du Vaucluse」 Annales des Sciences... [Lire la suite]

02 juillet 2015

p.45-47 アヴィニョン 公教育と教育外教育独立のきざし

いまや確実な知識を携えたファ-ブルは、自分の進むべき分野を決めた。科学においては昆虫の行動学、つまり虫の習性の研究に情熱を傾けたが、また優れた教育者としての研鑚も同じ程に続けられていった。アヴィニョンのリセで、物理化学の教師として18年間(1853~1871)教師を勤めたファ-ブルは、こうして多くの学識経験を積み重ねていった。 ファ-ブルはアヴィニョンに任命されたことを喜んだ。それは郊外のロベルティの農家に両親や弟が住んでいたからでもあった。両親はやっとそこで落ち着いた生活を20年間送った。しかし何にもまして大きな喜びは、アヴィニョンという地中海的な動植物の豊かな生息地に立ったことである。振り返って見ると、ファ-ブルの経てきた道のりは常に雄大なヴァントゥ山が見える光り溢れた場所への回帰のためであったことが分かる。 【絵】 ヴァントゥ山、1892年10月。 ジョゼフ・エセリックのパステル。 カルパントラ、エンギャンベルティーヌ図書館。 ... [Lire la suite]
Posté par Ki-no-ko Fungi à 09:02 - Commentaires [0] - Permalien [#]
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24 juin 2015

184 - 187 Russula integra ss. Fabre ファ-ブルのヨヘイジ

  184- Russula integra Linné 185- Russula integra    《1893年8月30日描き直す》 186- Russula integra       《1892年9月4日》 187- Russula integra   184 - 187 Russula integra解釈:不確かファ -ブルは、ほとんど同じ外観や色合いのこれら四枚の図版すべてを R. integra (L.)Fr.【ヨヘイジ】としている。図版185は184を描き直したものと思われる。図版186以外のキノコには、褐色の色合いが 見られず、カ-ミンや帯紫灰色の二つの色は、混ざり合うことなくそれぞれ単一の色で描かれている。し かし Integrinae 節では多くの色が混然としているのが普通である。当時の R.fusca Qu l.は現代解釈では多くの学者が R. integra としており、傘は褐色~黄褐色である。また f.purpurella Sing.は濃い紫色~赤紫色,f.grisella Sing.は灰色、また f.... [Lire la suite]
21 mai 2015

Les recettes de champignons de Fabre ファ-ブルの 《 料理法 》

ファ-ブルの 《 料理法 》 109-113 - Ki-no-ko Fungi【109】 【絵】二種のフウセンタケ、ファ-ブルの水彩画。 ファ-ブルの《料理法》は以前でも、現代でも、多くのインクと唾液を流させた。この《料理法》は、毎年多くの中毒事故が発生しているにもかかわらず、なお一般には間違って信じられている類のものである。 1.「壊したり、擦ったりして色の変わるキノコは有毒である」。ファ-ブルはこの断言についてはっきりと否定していない。 ...http://enfantdesarbres.canalblog.com Extraits de  Camille Fauvel, numéros 1 et 2 du tome II , Revue de Mycologie, avril et juin 1937.  « L'ouvrage qui a le plus charmé ma jeunesse, c'est sans conteste les Souvenirs entomologiques de J.-H. Fabre. Je l'ai aimé, savouré. Et le charme persiste avec... [Lire la suite]
04 mai 2015

127-134 ファーブルのチチタケ, Lactaires de J.-H. Fabre (2)

  127-  Lactarius insulsus  =  zonarius Bull.    《1893年8月28日描き直す》 128-  Lactarius zonarius Bull. 129-   Lactarius insulsus  =  zonarius Bull.      《1891年9月13日》 解釈: Lactarius zonarius (Bull. : Fr.) Fr. var. scrobipes Kühn. & Romagn. 【環紋のあるチチタケ、あばたのある足の意】 【和名:キカラハツモドキの-変種】         これらの三枚の図版は、zonarius 群【キカラハツモドキ群】に属する同一のキノコで、柄にあばた状のくぼみのある Lactarius zonarius var. scrobipes だと推定される。 ... [Lire la suite]