Photos liées au tag 'ファーブル'

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09 décembre 2016

135-143 ファーブルのきのこ

  135-  Lentinus tigrinus        《1890年9月9日》 解釈: Lentinus tigrinus  (Bull. : Fr.) Fr.  【和名:ケガワタケ、マツオウジ属】         Lentinus tigrinus 【ケガワタケ】は、中型の材上性のキノコで、傘の表面は白色で、褐色の鱗片が虎斑状に散在し(種名 tigrinus の由来)、肉は弾力性があり、ひだの縁はしばしば鈍鋸歯状、胞子紋は白色。ほのかに新鮮なバタ-臭がするという人もいる。この種は沼地の近くの caprea グル-プのヤナギ類の朽ち木に発生する。       菌学的に見てケガワタケは、近種のものに比べて明確な特徴を有することから優良種と言えよう(《優良種》といっても食用的にではない!)。しかしこの種を何処に所属させるかで作家の意見は一致していない。一方は  Lentinus 属【マツオウジ属】とし、他方は ... [Lire la suite]

09 décembre 2016

ジャン・アンリ・ファーブルのきのこ

見ること、知ること、それは生の根源を理解し解明することである。ファーブルを魅了するのは起源であり、それは生き続けるための苦しい闘争である。《幼虫 は白っぽくて裸、それに盲目といえば地下生活の常で、その姿は槍の先のようであり少々オサムシを思わせる。黒い顎は強靭で優れた解剖用の挟みであ る...》とファーブルは甲虫目の幼虫について書いている(昆虫記6巻「モンシデムシ」)。幼虫はすでにまばゆいばかりに武装しているが、しかしまだ自立 にはいたらず、成虫になる前のこの最初の段階から、さなぎへと変身していくための準備期間には目を見張るものがある。《産着に包み込まれたミイラのような幼虫は、不動のまま蘇生するのを待っている。柔らかい肉はほとんど液体に近く、両脇から延びた水晶のように透明な四肢は不動のままで、ほんの僅かの動きさえも、このえも言われぬ繊細な仕事に支障をきたすことを恐れるかのようである。このような幼虫が、われわれの知っている昆虫に変身するという不思議が、ファーブルの好奇心をいたく刺激したことは確かである。
11 juillet 2016

虫とキノコ 91-96 Insectes et Champignons de J.-H. Fabre

【絵】 チャワンタケ属の一種、Holmskjold から、1799年。     「トリュフを生む蝿」の論争がこれほど盛んであれば、だれもが興味を示すだろうが、昆虫学者であり菌学者のファ-ブルが、虫とキノコの関係について深い関心を持ったのは当然である。ある種の虫は、その食料であるいくつかのキノコと従属関係にあるので、ファ-ブルは先ず、特にトリュフやその他の地中性のキノコを調べた。     《甲虫目の中で、キノコを餌とする一番面白い虫はフランスムネアカコガネ(Bolbocera gallicus Muls.)である。この虫の習性や、小鳥のようなピィピィという歌声、食べ慣れた地中性の Hydnocystis arenaria Tul. 【砂地のジマメタケ】を求めて縦に井戸を掘ることなどは、前にも書いた通りである。また彼らはトリュフ類も大好物である。私はこの虫が彼の城館の奥深くで、ハシバミの実ほどの本物のセイヨウショウロ属の  Tuber requienii Tul.... [Lire la suite]
11 mai 2016

36-44 Bolets de J.-H. Fabre ファーブルのきのこ (イグチ 3)

36 -   B. pachypus     《1890年9月20日  -  ブルイエール【地名】》解釈:不確か、Boletus torosus Fr. ?異名:Boletus xanthocyaneus (Ramain) ex Romagn.【和名:なし、(イグチ属)】       この図版は、私達をまだ大いに議論されている不確かな世界に導いていく。それは赤色や黄色の孔口を有し、肉は空気に触れるとすぐ青変する大型のイグチで、一般には Boletus satanas  と同じだと思われている。火を通すと食用になるが、珍しいキノコなので、その保護のためにできるだけ採らないほうがいい。       この膨大なイグチの主な特徴は、少しオリーブ色がかった傘と、赤葡萄酒色がかった柄の下部以外は子実体全部が黄色である。柄には美しい網目があり、肉は強く青変する。       最近の菌学者の解釈では、それはおそらく ... [Lire la suite]
21 juillet 2015

31-35 Bolets de J.-H. Fabre ファーブルのきのこ (イグチ 2)

31 -  B. subtomentosus         《1890年9月20日》解釈: Boletus radicans  Pers. : Fr.       このキノコの特徴は28番の図版を参照。       ファ-ブルは28、29、30番では Boletus candicans としているが、ここでは Boletus subtomentosus 【アワタケ】と呼んでいる。しかし、これは現代解釈で Boletus radicans (=ファ-ブルにとっては candicans)であり、それはアワタケと対立する多くの特徴が確認されている: 傘の肉と管孔部は厚すぎる。 管孔部と柄との関係は《離生》タイプ(管孔は小さな谷で柄と離れているが、アワタケのはやや垂生)である。 管孔は細すぎる。 柄の下部の形はアワタケのものではなく、柄もずんぐりしすぎている。 肉の青変が少し強すぎる。 ... [Lire la suite]
05 juillet 2015

1-15 Amanites de Fabre ファーブルのテングタケ

1- Amanita echinocephala  《1893年5月21日描きなおす》解釈:Amanita echinocephala (Vitt.) Quél.【和名: シロオニタケの仲間、(テングタケ属)】  この図版では、傘のイボは先端の尖ったピラミッド形で、奇術師が使うくぎ板のように密で、キノコ全体はうす色、つぼはいくつかの環状となって残り、つばがある大型のキノコで、傘の縁部には条線がないなどは、基準種 Amanita echinocephala の亜属である Aspidella [= Lepidella] Gilbert(1925年)【マツカサモドキ亜属】を同定するための重要な特徴である。Amanita echinocephala はふつう石灰質の土壌に生えるが、この図版には、ファ-ブルはまったく場所、日時、土壌および環境の採集条件の記載をしていない。また、このキノコの近縁には Amanita Vittadini (Moretti) Vitt. という、南国に生える柄が燐片で覆われている大型の種類がある。 2-3  Amanita caesarea  《1890年9月26日》解釈:Amanita... [Lire la suite]

05 juillet 2015

p.83-90 ジャン・アンリ ファ-ブルの菌学の作品 l'oeuvre mycologique de J.H. Fabre

     【83】   菌学者ジャン・アンリ・ファ-ブル!実際には、彼をこう呼んでも別に驚くことではないのだが、かの有名な大作である昆虫学の著作に隠れて、彼がキノコに興味を持っていたことはほとんど知られていないからである。いつの時代にも、キノコは人に不思議な魅力を感じさせてきた。ギリシャ・ロ-マ時代の作家達はキノコについて多くの突飛な理論をでっちあげたし、また今日でも、自分の庭にキノコが生えているのを見ると嬉しい驚きを覚える。さらに森の小道などでふと遠くにキノコを見つけて駆けつけ「ああ、ツマラナイタケだ!」と足蹴にしたとしても、それもやはりキノコに魅せられた証だと言えよう。   私達でもこうなのだから、自然に対する旺盛な好奇心の持ち主のファ-ブルが、キノコに大きな関心を持ったのもまったく当然であり、もちろんそれは幼い頃からであったとファ-ブルは晩年語っている。 ... [Lire la suite]
05 juillet 2015

ファーブルのキノコの水彩画 101-108 Les aquarelles de champignons

               【101】 【絵】ハリタケ類を組み合わせた図版、ファ-ブルの水彩画、1893年。       私達はすでに知っているように、ファ-ブルは幼い頃からキノコに魅せられていた。この魅惑は決して衰えず、彼がセリニャンに引きこもってからも、キノコの採集に最初の頃と同じ喜びを見出していた。     《セリニャンの南側の丘陵の麓、村からそれほど遠くないところに、海岸松とイトスギが交互になった林がある。そこには、万聖節* のころ、秋雨の続いたあとに、針葉樹を好むキノコ、特に Lactarius deliciosus が豊富に生える。そのキノコは傷ついたところが緑色になり、壊すと血色の涙を流す。晩秋の穏やかな日  、年少の子供の足を鍛えるには十分な距離であるが、疲れるほど遠くはないので、家族全員の気に入った散歩場所である》(7巻、「嗅覚」)。      ... [Lire la suite]
05 juillet 2015

16-22 Bolets de J.-H. Fabre ファーブルのきのこ (1)

16 - Armillaria mellea 《1890年10月6日》 17 -   Armillaria mellea  《1890年10月29日》 解釈:Armillaria mellea (Vahl. : Fr.) Kummer 仏名:Armillaire couleur de miel 【蜂蜜色ナラタケの意】 【和名:ナラタケ  (ナラタケ属)】       この二枚の図版はかなり図式的だが、ナラタケであることがよくわかる。成長した子実体では傘はしばしば破れていて、乾燥時に採集したことがわかる。ファ-ブルは傘の詳細を簡略化して、典型的な特徴である褐色を帯びた微細綿毛を描かなかったと思われる。       ここに見られるキノコは痩せ型で、柄が褐色であり、17番の図版のつばは黄色だが16番のそれは白色であるところから、採集後しばらくたったものを描いたと思われる。      ... [Lire la suite]
04 juillet 2015

23-30 Bolets de J.-H. Fabre ファーブルのきのこ (イグチ 1)

23 -  Boletus flavidus Fries        《1889年11月21日》解釈: Boletus granulatus L. : Fr. [=Suillus granulatus (L. : Fr.) Roussel]【和名:チチアワタケ(ヌメリイグチ属)】       この図版にファ-ブルが付けた名前は正確ではない。この種を類別した Fries と他の作者にとって Boletus flavidus はつばを持つキノコである。この間違いが何に所以するのか解らないが、一つ推測できるのは、ファ-ブルは、Quélet のフロラ (Champignons du Jura et des Vosges, supplément,1880年)を参照し、それには、残念ながら、つばのことは書かれていないのである。      ... [Lire la suite]