20 février 2018

118-126 ファーブルのチチタケ, Lactaires de J.-H. Fabre (1)

  118-  Lactarius deliciosus Linn. 119- Lactarius deliciosus        《1888年11月8日》 解釈: 不確か Lactarius deliciosus sensu lato 【デリシャスなチチタケの意】 【和名:なし、ハツタケ節、チチタケ属】         図版のキノコは間違いなく広い意味での Lactarius deliciosus であり、ファ-ブルの時代にも、人参色の赤い乳液を分泌し、特に傷ついた箇所の肉が緑変する全てのオレンジ色系のチチタケを一括してそう呼んでいた。通常このキノコの柄は傘と同色であるが、ファ-ブルの図版118、119の二枚とも柄は白色である。       その後 Lactarius deliciosus... [Lire la suite]

20 février 2018

127-134 ファーブルのチチタケ, Lactaires de J.-H. Fabre (2)

  127-  Lactarius insulsus  =  zonarius Bull.    《1893年8月28日描き直す》 128-  Lactarius zonarius Bull. 129-   Lactarius insulsus  =  zonarius Bull.      《1891年9月13日》 解釈: Lactarius zonarius (Bull. : Fr.) Fr. var. scrobipes Kühn. & Romagn. 【環紋のあるチチタケ、あばたのある足の意】 【和名:キカラハツモドキの-変種】         これらの三枚の図版は、zonarius 群【キカラハツモドキ群】に属する同一のキノコで、柄にあばた状のくぼみのある Lactarius zonarius var. scrobipes だと推定される。 ... [Lire la suite]
20 février 2018

135-144 ファーブルのきのこ

  135-  Lentinus tigrinus        《1890年9月9日》 解釈: Lentinus tigrinus  (Bull. : Fr.) Fr.  【和名:ケガワタケ、マツオウジ属】         Lentinus tigrinus 【ケガワタケ】は、中型の材上性のキノコで、傘の表面は白色で、褐色の鱗片が虎斑状に散在し(種名 tigrinus の由来)、肉は弾力性があり、ひだの縁はしばしば鈍鋸歯状、胞子紋は白色。ほのかに新鮮なバタ-臭がするという人もいる。この種は沼地の近くの caprea グル-プのヤナギ類の朽ち木に発生する。       菌学的に見てケガワタケは、近種のものに比べて明確な特徴を有することから優良種と言えよう(《優良種》といっても食用的にではない!)。しかしこの種を何処に所属させるかで作家の意見は一致していない。一方は  Lentinus... [Lire la suite]
18 février 2018

145-152 ファ-ブルのきのこ

145-  Morchella vulgaris     《1888年4月20日、エーグ川の沖積土》  解釈: Morchella esculenta (L. : Fr.) Pers. 仏名: Morille 【モリーユ】 【和名:なし、マルアミガサタケの近種】         傘は通常ゆるやか円錐形か卵形で、高さ 3 ~ 10 cm、幅  3~7cm、中空、色はとても変化に富む。肋脈は白色あるいは灰色、曲がりくねり、厚く、褐色や黄土色あるいは黒色の不規則な蜂の巣房を取り巻く。老いると時には全体がさび色かがかることもある。柄は白色、ぬか状、空洞、不恰好、基部はふくらみ縦溝がある。       春のキノコであるこの種は、しばしばニレ属、トネリコ属の林内にかなりよく見られる。食用のとても味しいキノコだが、有毒物質を除去するためによく火を通さなければならない。      ... [Lire la suite]
03 février 2018

153-159 ファ-ブルのきのこ

153-  Peziza coronaria Jacquin  《ガ-ル松林、1889年4月25日》 解釈:Sarcosphaera crassa (Santi) Pouz. 異名: S. coronaria (Jacq.) Schroet.,S. eximia (Dur. & Lév.) Maire 仏名:Pézize couronnée, Pézize étoilée 【冠をかぶったチャワンタケ、星形のチャワンタケ意】 【和名:なし】       ファ-ブルが同定した Peziza coronaria (現在は Sarcosphaera crassa)にはなんの疑問もない。この種は土にほんの僅か隠れるかまたは地面すれすれの所に生育する。子嚢盤は多少とも球形、中空で内面は肥厚し、類白色である。気象条件がよければ地上に姿を表わし、のち大きな椀形でその縁は5 ~ 10 cm の星形に深裂しながら開いていく。        ... [Lire la suite]
31 janvier 2018

113-117 ファーブルのアセタケ, Inocybes de J.-H. Fabre

  113-  Inocybe trinii        《1891年6月1日、ククルドン【地名】》 解釈: Inocybe Patouillardii Bres. 異名: Inocybe lateritia Rick.,Inocybe erubescens Blytt. ss. Kuyper 仏名: INOCYBE DE PATOUILLARD【Patouillard 氏のアセタケの意】 【和名:なし、アセタケ属】       通常アセタケ属は個体同士が非常に似通っていて同定が微妙だが、《Patouillard 氏のアセタケ》はかなり簡単に見分けがつく種である。ファ-ブルの図版には、成塾した素晴らしい二本のキノコと断面図が描かれている。図版も含めてこの種の全体の特徴を見てみよう:   -傘は厚く、白色、若い子実体では少し黄色っぽく、成長に伴って、この図版のように、一部あるいは全体に多少とも赤色-鮮朱色の色合が広がる。表面は鱗片ではないが光沢のある微繊維におおわれる。傘の径は 2 ~10 cm... [Lire la suite]

29 janvier 2018

107-112 ファーブルのきのこ Champignons de J.-H. Fabre

  107-  Hypholoma candolleanus   《1893年8月10日  描き直す》 解釈: Psathyrella candolleana (Fr. : Fr.) Maire 仏名:Hypholome de De Candolle【De Candolle氏のナヨタケの意】 【和名:イタチタケ、Psathyra 亜属、ナヨタケ属】         通常このキノコの傘はすぐ平らになるのだが、それでもファ-ブルの同定は正確であると思う。特に注目すべきは、傘の縁に被膜の名残りが垂れ下がり、柄は曲がり、中空、ひだは灰色がかっていることである。       イタチタケは春から秋まで広葉樹の切株上か側、林道の傾斜面、また他のかなり湿気の多い所に束生する。  ... [Lire la suite]
28 janvier 2018

99-106 ファーブルのヌメリガサ科の絵 Hygrophoraceae de J.-H. Fabre

  99-  Hygrophorus puniceus (!!)   《サランシュ【地名】1890年9月20日。胞子は白色。 とても壊れやすく、サテンのような光沢を持ち、粘質ではない。味や香りに特徴はなく、ひだは疎》 解釈:Hygrocybe punicea (Fr. : Fr.) Kummer 異名:Hygrophorus puniceus Fr. : Fr. 【ザクロ、ヒナゲシの赤色の意】 【和名:ヒイロガサ、ヒイロガサ節、アカヤマタケ属】         ファ-ブルの同定は正確である。しかし図版のキノコはサランシュから、息子のエミール・ファ-ブルが送ってきたもので、少し乾燥気味である:傘は縁が裂 け、ひだは傘とほとんど同色。さらにファ-ブルが記し《サテンのような光沢を持ち、粘質ではなく》は私達の推論に一致する。         ヒイロガサは初めはきれいな深紅色のち図版のようなオレンジ色がかった赤色になる。傘は鐘形で波打っている。柄は赤褐色がかった黄色、下部は白色、成熟す... [Lire la suite]
27 janvier 2018

88-98 ファーブルのきのこ Champignons de J.-H. Fabre

88-  Fistulina hepatica   《1887年10月8日》 解釈:Fistulina hepatica (Schaeff. : Fr.) Fr. 仏名:Fistuline, Foie de boeuf, Langue de boeuf 【牛の肝臓、牛の舌】 【和名:カンゾウタケ、カンゾウタケ属】       ファ-ブルが描いたこのキノコは簡単に識別できる。カンゾウタケの若い時、成長時、それに断面図が見られるとても興味深い図版である。一方に偏った子実体は舌の形なのがよくわかる(牛の舌という名前の由来)。図版のキノコは柄の部分がかなり大きいが、実際にはほとんど無柄である。       若いキノコの傘の表面は、明るい赤色で、下面の初々しい白色とのコントラストが著しい。       しかし、成熟に従って赤褐色や肝臓の色(牛の肝臓の由来)のようになり、縁部には若い時の赤色が残り、成熟した子実層の黄白色との対比が見られる。 ... [Lire la suite]
19 janvier 2018

72-77 ファーブルのフウセンタケ (2) Cortinaires de J.-H. Fabre

72- Cortinarius Emilii Nob. 解釈: Cortinarius prasinus Schaeff. : Fr. 【ねぎ色フウセンタケの意】 【和名:なし、Orichalcei 節、オオカシワギタケ亜属、フウセンタケ属】       この種は1774年に  Schaeffer によってたてられ、Fries に引き継がれた。Fries の1838年の記述によれば:傘の肉は充実、表面は粘質、変化に富んだ鱗片があり、黄色っぽく、煤色や赤銅色ではない。ひだはやや離生で、帯オリ-ブ黄色~黄緑色。柄は頑丈で硬く、短い、基部は有縁の球根があり、Cortinarius calochrous の様子を持ち、コルチナは薄緑色、傘の肉は白色で、柄の肉は緑色。         Konrad & Maublanc による解釈のC.prasinus は:    -傘は緑色、オリーブ黄色~《ねぎ色》、径は最大8cm、中心部はさび色~すす色がかった淡黄褐色。  ... [Lire la suite]