22 février 2018

p. 87-89《トリュフ を生む蝿》 の論争 La polémique de la « mouche truffigène »

【絵】トリュフ類。「Fungi Hypogaei」 から、テュラーヌ兄弟、1851年。Truffes, in L. R. & C. Tulasne 1851 《トリュフ を生む蝿》 の論争  La polémique de la "mouche truffigène"                       ファ-ブルが二番目に出したキノコに関する研究文は、昆虫学の権威であると同時に菌学の識者である彼に助けを求めてきた、ヴォクリューズ県の農業・園芸協会の会長イスナール侯爵の依頼により書かれたものである。これはやがてファ-ブルが傾注していく「昆虫とキノコのかかわり」の研究への序幕であった。しかしそれは、彼がオランジュの滞在を経て、さらにセリニャンに引退し、本当の菌学の作品であるキノコの水彩画を描くまで待たねばならなかったトリュフの発生地には、さまざまな双翅目の中でもしばしば  Helomyza [エロミザ]... [Lire la suite]

20 février 2018

78-87 ファーブルのフウセンタケ (3) Cortinaires de J.-H. Fabre

  78-  Cortinarius Julii sp. nov. 【新種】      《1888年11月16日》 解釈:Cortinarius caerulescens (Schaeff.) Fr. ss. Moser 異名:Cortinarius eucaeruleus Henry 1989年【本物のムラサキシメジモドキの意】 【和名:ムラサキシメジモドキ、ムラサキシメジモドキ節、オオカシワギタケ亜属】         Julii は彼の息子の Jules に贈った名前で、ファ-ブルによって特別に新しくたてられた種である。本当に新種だろうか?私達はむしろこのキノコは既に記述されており、ファ-ブルが識別できなかったのではないかと思う。      ... [Lire la suite]
20 février 2018

118-126 ファーブルのチチタケ, Lactaires de J.-H. Fabre (1)

  118-  Lactarius deliciosus Linn. 119- Lactarius deliciosus        《1888年11月8日》 解釈: 不確か Lactarius deliciosus sensu lato 【デリシャスなチチタケの意】 【和名:なし、ハツタケ節、チチタケ属】         図版のキノコは間違いなく広い意味での Lactarius deliciosus であり、ファ-ブルの時代にも、人参色の赤い乳液を分泌し、特に傷ついた箇所の肉が緑変する全てのオレンジ色系のチチタケを一括してそう呼んでいた。通常このキノコの柄は傘と同色であるが、ファ-ブルの図版118、119の二枚とも柄は白色である。       その後 Lactarius deliciosus... [Lire la suite]
20 février 2018

127-134 ファーブルのチチタケ, Lactaires de J.-H. Fabre (2)

  127-  Lactarius insulsus  =  zonarius Bull.    《1893年8月28日描き直す》 128-  Lactarius zonarius Bull. 129-   Lactarius insulsus  =  zonarius Bull.      《1891年9月13日》 解釈: Lactarius zonarius (Bull. : Fr.) Fr. var. scrobipes Kühn. & Romagn. 【環紋のあるチチタケ、あばたのある足の意】 【和名:キカラハツモドキの-変種】         これらの三枚の図版は、zonarius 群【キカラハツモドキ群】に属する同一のキノコで、柄にあばた状のくぼみのある Lactarius zonarius var. scrobipes だと推定される。 ... [Lire la suite]
20 février 2018

135-144 ファーブルのきのこ

  135-  Lentinus tigrinus        《1890年9月9日》 解釈: Lentinus tigrinus  (Bull. : Fr.) Fr.  【和名:ケガワタケ、マツオウジ属】         Lentinus tigrinus 【ケガワタケ】は、中型の材上性のキノコで、傘の表面は白色で、褐色の鱗片が虎斑状に散在し(種名 tigrinus の由来)、肉は弾力性があり、ひだの縁はしばしば鈍鋸歯状、胞子紋は白色。ほのかに新鮮なバタ-臭がするという人もいる。この種は沼地の近くの caprea グル-プのヤナギ類の朽ち木に発生する。       菌学的に見てケガワタケは、近種のものに比べて明確な特徴を有することから優良種と言えよう(《優良種》といっても食用的にではない!)。しかしこの種を何処に所属させるかで作家の意見は一致していない。一方は  Lentinus... [Lire la suite]
18 février 2018

145-152 ファ-ブルのきのこ

145-  Morchella vulgaris     《1888年4月20日、エーグ川の沖積土》  解釈: Morchella esculenta (L. : Fr.) Pers. 仏名: Morille 【モリーユ】 【和名:なし、マルアミガサタケの近種】         傘は通常ゆるやか円錐形か卵形で、高さ 3 ~ 10 cm、幅  3~7cm、中空、色はとても変化に富む。肋脈は白色あるいは灰色、曲がりくねり、厚く、褐色や黄土色あるいは黒色の不規則な蜂の巣房を取り巻く。老いると時には全体がさび色かがかることもある。柄は白色、ぬか状、空洞、不恰好、基部はふくらみ縦溝がある。       春のキノコであるこの種は、しばしばニレ属、トネリコ属の林内にかなりよく見られる。食用のとても味しいキノコだが、有毒物質を除去するためによく火を通さなければならない。      ... [Lire la suite]
03 février 2018

153-159 ファ-ブルのきのこ

153-  Peziza coronaria Jacquin  《ガ-ル松林、1889年4月25日》 解釈:Sarcosphaera crassa (Santi) Pouz. 異名: S. coronaria (Jacq.) Schroet.,S. eximia (Dur. & Lév.) Maire 仏名:Pézize couronnée, Pézize étoilée 【冠をかぶったチャワンタケ、星形のチャワンタケ意】 【和名:なし】       ファ-ブルが同定した Peziza coronaria (現在は Sarcosphaera crassa)にはなんの疑問もない。この種は土にほんの僅か隠れるかまたは地面すれすれの所に生育する。子嚢盤は多少とも球形、中空で内面は肥厚し、類白色である。気象条件がよければ地上に姿を表わし、のち大きな椀形でその縁は5 ~ 10 cm の星形に深裂しながら開いていく。        ... [Lire la suite]